興味のある所からお読み下さい
- SNSの基礎知識
- SNS応用編
中高年の利用が進むSNS
スマートフォン利用者のすそ野が広がるにしたがって、比較的年齢の高い方々の間でも、子供や孫がLINEを使うからという理由で、連絡手段や友人との交流手段としてSNSが拡がり始めています。
家族間や親子間での連絡手段が、メールからメッセージ系サービスになった、実名制で、現実社会の延長線上にあり安心感がある、などが理由のようです。
- 家族と連絡 ~ ちょっとした連絡はLINEで、家族で情報を共有する(LINE)
- 友達と交流 ~ 旧友を探して友達の輪を広げる、趣味の集まりを企画する(Facebook)
- 仕事に活用 ~ 仕事の連絡・情報の共有(Facebook)、情報を収集する(Twitter)
SNSをきっかけとした個人情報流出や詐欺などの事件報道を耳にし、SNSは怖いものと思っている方もいるでしょう。セキュリティやプライバシーの設定について学び、設定をきちっとすれば危険にさらされる恐れも少なくなります。
SNSのセキュリティやプライバシー設定と投稿時のチェックポイントについて備忘録として整理しました。これからSNSを始めようとする方の参考になれば幸いです。
SNS活用の心得
SNSはたくさんの人が見るものなので、便利な反面、自分の気付かぬうちに自分の情報が公開されてしまったり、逆に知らずに他人の情報を公開してしまうなど、非常に危険な一面も持っています。利用にあたっては、あらかじめその特性をよく理解しておく必要があります。
友人間のコミュニケーションを目的としてSNSを利用している場合であっても、プライバシー設定や公開設定が不十分であったり、友人から引用されることなどによって、書きこんだ情報が思わぬ形で拡散する危険性もあります。
インターネットセキュリティのトレンドマイクロは、次のような「SNS活用の心得」を公開しています。
- 「SNSでの発言は公衆での発言同様と理解する」
SNSで発信した情報は、仲間内だけでなく、不特定多数の目に触れる可能性があります。投稿する前に機密情報、プライバシー侵害や誹謗中傷、著作権を侵害する内容などが含まれていないことを確認します
- 「文字のコミュニケーションでは温度感が正しく伝わりにくいことを意識する」
SNSを含め、インターネット上に一度投稿した内容は、容易に消すことはできません。私的なつぶやきによって起こった炎上の投稿者の多くは、氏名・住所・勤務先・顔写真などの個人情報をインターネット上にさらされてしまいます。投稿前に、もう一度その内容が問題の無いかを確認するようにします。
- 「個人情報をむやみに公開しない」
SNSでは氏名や住所、勤務先、メールアドレスなどを含めたプロフィール情報の安易な公開を避けます。SNSのプライバシー設定を活用して、プロフィール情報や投稿が第3者に見られないようにすることも重要です。
SNSの登録・設定および投稿時のチェックポイント
SNS登録では
- SNSで使うアカウント名は統一する ~ SNSが変わってもあのひとだとわかる、覚えてもらいやすい名前に
- 登録メールアドレスは一元化する ~ SNSからの情報を一括で確認できるように
設定では
- 個人情報を公開しすぎない、自己紹介は書き過ぎない ~ プライバシー保護に留意
- プロフィールや記事の公開範囲に気を付ける ~ Facebookは「友達限定」が鉄則
- 位置情報はオフにする ~ 自宅の場所を特定されないように
- タグ付けを承認制にする ~ 写真にタグを付けられ勝手に拡散されたくないときは
情報収集・発信では
- TwitterやLINEでは写真は控える ~ 不特定多数の人の目にさらされないように
- 写真の投稿は、友人のプライバシー情報を公開することになる点にも留意が必要 ~ 事前に許可を取ることが原則
- 友達登録は慎重に ~ 知らない人からの申請は拒否
- アプリなど位置情報が必要な場合はその都度設定を変える
- 自分のサイトやブログへのリンクを入れる ~ 自サイトへの誘導
- リスト機能(グループ分け)で効率よく情報収集する ~ 大事なツイートを見逃さない
- お知らせ機能をオフにする ~ 大量の通知メールに困ったら
- 情報は真偽を確かめる ~ 情報を共有する場合は、情報をうのみにしない
Facebookのセキュリティ・プライバシーの設定
プライバシーショートカットの設定方法
- スパム行為や乗っ取りを防止するための設定
- ログイン通知を必ずオン
- ログイン承認をオン(2段階認証)
- 共有範囲を確認
- 投稿:友達
- アプリ:自分のみ
- プロフィール:自分のみ
- 私に連絡を取ることができる人
- 受信箱にメッセージを受け取る人:基本フィルタ
- 私に友達リクエストを送信できる人:友達の友達
- 自分の友達リストを非公開にする
- 友達リスト:自分のみ
- タイムラインとタグ付け設定
- 自分のタイムラインにコンテンツを追加できるユーザー:自分のみ
- タイムラインであなたがタグ付けされた投稿の共有範囲:自分のみ
- 他のユーザーによって追加されたタグやタグの提案の管理:非公開
LINEのセキュリティ・プライバシーの設定
- 「パソコンからログインしないようにする」
- 「パスコードロックを使用する」
- 「ID検索の許可」をオフにする
- 「メッセージ受信拒否」をオンにする
- 「友だちへの自動追加」などをオフにする
- 「認証番号」の設定
- 「PINコードによる本人確認」設定
Twitterのセキュリティ・プライバシーの設定
- 「画像に私をタグ付けできない」を選択
- 「ツイートを非公開する」に設定
- 「ツイートに位置情報を追加」のチェックを消す
- 「連携を取り消したいアプリの許可を取り消す」を選択
- 「他のユーザーがメールアドレスから自分を探せるようにする」のチェックを外す